6.Illustratorのオブジェクトに著作権情報を埋め込む
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バージョン7.0以降、IllustratorのオブジェクトをWebサイトのURLにリンクできる。属性ウインドウのURL枠に入力するのだが、この機能を使ってオブジェクトに任意の文字情報(URL以外でも)を付加することができる。これで付加した文字情報はオブジェクトを変形したりコピー&ペーストしても消えずに残るので(*1)、作品に著作権情報を埋め込むために使えそうだ。 アートワークを全て選択した状態で属性ウインドウのURL枠に、例えば「著作権者 R.agt」などと入力するといいだろう。これでアートワークを構成している個々のオブジェクト全てに「著作権者 R.agt」という文字情報が付加される。アートワークの一部分をコピーして新規ファイルに持っていっても「著作権者 R.agt」はくっついたままだ。このイラストを誰かに無断で複製使用された場合でも、こうしておけばオリジナルは私のものだと堂々と主張できる。 ところが、全てを選択して属性ウインドウのURL枠の文字を消してしまえば、せっかく付加した著作権情報もかんたんに消えてしまう。Illustratorを使えるなら誰にでもできる。これではかなりおそまつだ。 そこで、少し細工をする。上述の方法で文字情報を付加したIllustratorファイルをテキストエディターで開いて、文字列 /AdobeURL で始まる行を検索する。次のような記述が見つかるはずだ。
******のところには、URL枠に入力した文字列が記述されている(*2)。この行はオブジェクトの数だけある。一括置換を使ってその全ての /AdobeURL の部分を他の文字列に変える(*3)。例えば /My_copyright に変更してみる。
という具合にだ。 変更が完了したら保存して、再びIllustratorで開く。オブジェクトを選択してみると属性ウインドウのURL枠には何も表示されない。これでもう付加した文字情報にIllustratorからはアクセスできない。 オブジェクトを変形したり、新規ファイルにコピー&ペーストしたりして、またまたテキストエディターで開いてみよう。そして今度は先ほど変更した文字列(上の例では /My_copyright)で検索してみる。ちゃんと検索されるはずだ。 これでIllustratorからは変更不能な著作権情報をオブジェクトに付加することができた。疑わしいファイルをテキストエディターで開けば盗用を証明できるというわけだ。 ところで、「Object Tags」という名前のこのファイル記述はバージョン6.0以後の仕様だ(*4)。なのでそれより前の形式で保存すると付加した文字情報はなくなってしまうことに注意しよう。 |