Illustrator特色シミュレーター1.0(Illustrator3〜5.5対応)
■機能概要
Illustratorファイルの色を変換して別ファイルとして出力します。IllustratorファイルのCMYK各色に対して下図のように、それぞれ別の色(CMYKの掛け合わせとして)を定義できます。
「特色シミュレーター」という名称は、このソフトの代表的な(と作者が想像する)用途をあらわしていますが、使い方はそれのみに限定されません。ユーザーの創造性によってたくさんの用途が生まれることを期待します。
■こんなときに使うと便利です
●特色どうしの掛け合わせをシミュレートする
例えばシアン×マゼンダの2色で作ったIllustratorファイルを「Illustrator特色シミュレーター」で変換すると、特色2色で印刷したのと同じ見ばえになります。CMYKの各色をそれぞれ他の色に置き換えられるので、特色4色の掛け合わせまでシミュレートできます。
シアンをグリーン(C100%×Y100%)に、
マゼンダを金赤(M100%×Y100%)にそれぞれ置き換えました。
●素材集などのフルカラーイラストを2色イラストにする
2色刷りのチラシを作ってるのに素材集にあるのはフルカラーのイラストばっかり! そんなときは「Illustrator特色シミュレーター」で2色イラストに変換しましょう。考え方はフォトショップで行う2色分解と同じです。
シアンを(C100%)に、
マゼンダを(M100%)に、
イエローを(CMYKとも0%)に、
ブラックを(C100%×M100%)にそれぞれ置き換えました。
●こんなときにも……
夜中にカラープリンターが壊れてしまい、どういうわけか黒色が出力されない。明朝8:00にフルカラーのカンプが必要なのに……
「Illustrator特色シミュレーター」でブラックをCMY3色の掛け合わせに変換します。
シアンを(C100%)に、
マゼンダを(M100%)に、
イエローを(Y100%)に、
ブラックを(C100%×M100%×Y100%)にそれぞれ置き換えました。
なんとか危機的状況を回避することができました。
■使用の際に知っておいていただきたいこと
●「Illustrator特色シミュレーター1.0」はIllustratorのバージョン3〜5.5のファイルに最適化しています。それ以外のバージョンには未対応です。(それ以外のファイルに対しても変換動作は行いますが、どのようなファイルが生成されるかは未知です。)
●「Illustrator特色シミュレーター1.0」は変換するファイルの約3倍のメモリを必要とします。動作が不安定なときはさらに、それ以上のメモリを割り当てて下さい。
●特色のシミュレートに使用した場合、本番の出力には必ず変換前のファイルを使用してください。(プロセスカラーで疑似的に特色を表現しているのです。スポットカラーが生成されているわけではありません)
●グラデーションやパターンを使用している場合、バッティングを避けるため「Illustrator特色シミュレーター1.0」が自動的にグラデーションやパターンの名前を変更します。生成されるのは無意味な名前です。
●「Illustrator特色シミュレーター1.0」はファイル内に配置されているファイルにはなにも行いません。
●「Illustrator特色シミュレーター1.0」はカスタムカラーのオブジェクトにはなにも行いません。
●変換後Illustratorで再保存しない限り、次の対象は変換前の設定のままになっています。問題がある場合は再保存してください。
1)EPSのプレビュー画像(他のファイルに配置するときや、画像ビューワーなどでファイル内容を確認するときに画面表示されるイメージです。)
2)使用カラーを記述したコメント部分(実作業上は関係ありません。プレフライトソフトなどが参照する部分です。)
■既知の問題点
●使用しているグラデーションにカスタムカラーが含まれている場合、そのファイルを変換すると、壊れたIllustratorファイルを生成してしまいます。
●使用しているパターンにカスタムカラーが含まれている場合、そのファイルを変換すると、壊れたIllustratorファイルを生成してしまいます。
■使い方
1.「Illustrator特色シミュレーター1.0」のアイコンをダブルクリックして起動して下さい。下図のようなウインドウが現れます。
2.「選ぶ...」ボタンをクリックして変換したいファイルを選択します。
3.つづいてファイル保存ダイアログが現れるので、変換後の名前と保存場所を決めます。
4.CMYKの各色に割り当てる色を設定します。
(例)シアンにC100%×Y100%を、マゼンダにM100%×Y100%を割り当てる場合は下図のように設定します。
●TABキーで各入力フィールド間を移動できます。
●変換せずに終了する場合はメニューの「ファイル」-->「終了」。
5.「変換開始」ボタンをクリックすると変換がスタートします。
変換中はプログレスバーが表示されます。
6.変換が完了し、指定した場所に指定した名前で変換後のファイルが作成されます。
変換前のファイルは元のままです。